理系学生と就活

理系の学生は文系の学生よりも就活が有利であるとよく言われます。
これは、理系学生の方が文系学生よりも大学で学んでいる内容が専門的であったり明確であるために、採用する側も生徒の状況がわかりやすいということがあります。
そして、元々の学生の数が理系学生の方が少ないために、就職口の数とそれに対する学生の数が文系学生よりも多く内定者の割合も高く見えるためです。

また、最近では理系の学生は大学院まで卒業することが条件に挙げられていることも多くあります。
大学院まで進学することで、学部生よりもより専門的なことを学習しているのでより就活で有利に働きます。

ただし、理系ならば就活に困らない、必ず希望する職種の内定がもらえる、というわけではありません。
理系であっても学生のうちにきちんと成果を収めておかなければ希望の職種に就けないどころか、内定をもらうことはできません。
希望する職種に就いたり、内定を複数取ってより条件の良いところに就職したいと考えるならば、学生時代にしっかりとゼミや研究に取り組んだり自己アピールできるものを作っておくことが必要です。

理系学生の就職とTOEIC

理系学生が専門分野の勉強をしているのは当然であるために、周囲と差をつけるためにはさらに自己アピールが必要となります。
そこでよく話題に上がるのがTOEICです。

TOEICとは、Test of English for International Communication の略で、「国際コミュニケーションのための英語力測定試験」と訳されます。
試験の内容としては、身近な内容からビジネス内容まで幅広い場面で英語がどのくらいもちいることができるかということを測る世界共通のテストです。
その内容は、リスニングとリーディングの2つから構成されており、スコアで評価をされます。

最近では、企業によってはTOEICのスコアが求められることがあり、スコアが取れていなければ採用試験を受ける資格が得られないということがあるのです。
しかし、企業でTOEICのスコアが求められていなくても試験を受けてある程度のスコアを出せていればエントリーシートや自己アピールでそのスコアを企業に伝えることで採用に有利に働くことがあります。

現代は国際社会となり、様々な企業で英語を必要とする場面が出てきています。
仕事のやり取りで外国の企業と話をすることもありますしプレゼンを外国で行うこともあります。
また、企業によっては英語力を養うために車内での公用語が英語のこともあります。

このように理系であっても英語を必要とすることは多々あり、できると助かる場面が多くあるのです。
そこで学生のうちから英語を勉強する機会を積極的に設けておくことが望ましいです。

中には留学をして英語力を身につける人もいます。
そのような場合でも英語力の指標となるようにTOEICを受験してスコアを残しておくことが望ましいです。
ただ留学したという実績だけを伝えるよりも、留学を経てどれだけ英語力が身についたかをスコアで伝える方が説得力が高まるためです。

TOEICのスコアは企業に寄って求める基準が異なります。
指定がされている企業はそのスコアを取ることが必要ですが、そうでない企業であれば一般的に600くらいからエントリーシートに記入して評価が得られると言われています。
ですからこれから就活のためにTOEICを受験する場合には、600を最初の目標にすることがお勧めです。