転職を検討する

どれだけ希望していた職場に就職が決まっても、誰もが一度は『辛いな、やめたいな』と言ったネガティブな感情を抱くものです。
待遇や給与、仕事の多忙さ、様々なことから今働いている企業を辞めて他の企業で働くことを考えたり、別の職種に仕事を変えようかと考えたりするものです。

終身雇用制の崩壊や、不況からくる職業の不安定さ、雇用状態の悪化、職場内での陰湿ないじめなど、私たちの職場環境では様々な問題が起こっています。
このような職場環境の悪化から、就職した会社に永遠に勤め続けることが減りつつあり、他の企業に就職したり転職したりすることは決して珍しいことではなくなっています。
そして、よりより待遇を求めたり、職場環境を求めたりすることは当然の権利であるといういう考え方が広まっています。

理系の人の転職

転職をしようとした際に、理系の人は文系の人の転職とは様々なことが異なります。
文系の人の場合には、理系の人に比べて学生時代の学びも幅広いですし就職後の仕事も様々なことを経験していることが多いです。

それに比べて理系の人は、学生時代にも特定の内容に絞った研究をしていることが多く専門性が高いために、学生時代の学習内容や研究内容をもとに就職先が選ばれます。
このような違いが理系と文系とにはあるために、文系は転職時に違う職種にチャレンジするということがしやすい反面、理系の場合には転職の際にも学生時代の研究テーマや就職先での就業内容に似た就職先を探すことになる場合が多いです。

このようにいうと、転職の際には文系の人の方が有利だと思う人も多くいるものですが、決してそのようなことはありません。
それぞれに一長一短がありますし、ただ働いていた、ただ学生をしていたというのでは希望する転職先に就職することは難しいものです。
学生時代の学習の成果や就職先での就業内容や成果、実績、取得資格といった自己アピールのできるものを持つことが重要です。

理系の人が転職を検討する場合には、専門性を突き詰めてその分野での転職を検討することが最も有利に働きます。
専門性を高めていくと、おのずと転職先は絞られていくものです。
就職先が少なくなる反面、専門性の高さからオファーが来ることも多いですし、転職希望者の数も少ないために決まりやすいことも多いです。

ただし、より希望の条件にあった企業や職種、職責、給与といった待遇を求めるならば専門性だけでなく英語も身につけておくと便利です。
現代はインターナショナル社会で、英語を用いる場面がたくさんあります。
英語ができれば、英語でプレゼンをしたり交渉したりする場面があったり、といった外国企業とのやりとりがある企業にも就職をすることができますし、そのような取引が現在ない企業でも今後のためにと採用される可能性が高まります。

最近では企業によっては車内での公用語が英語である企業も増えています。
選択肢を広げるためにも英語を勉強しておいて損はありませんから、資格取得や英会話といった勉強の機会を積極的に設けていきましょう。