プリン体の取りすぎに注意

最近、食べ物に「プリン体ゼロ」と表記されている商品を見かけるようになりました。
このような表記から、なんとなくプリン体が体に良くないものなのだと思っている人も多くいるものです。

プリン体というのは、穀物や、肉、魚、野菜といった食物全般に含まれているものです。
そして、プリン体は旨み成分の一つです。
人間の体内でも生成されますし、分解をされるものです。

このように聞くと体に悪そうではないのですが、体内に蓄積してしまうと良くないために最近注目されるようになっています。
プリン体というものは体内で分解されて尿酸となり体外に排出されます。
しかし、尿酸の量が排出能力を超えてしまうと体内に溜まっていきます。

尿酸が体内に溜まることで、痛風の原因になると言われています。
そして、このプリン体が思わぬところで多く摂取されていることがあり、私たちは無意識のうちにプリン体を排出能力以上摂取してしまっていることがあるのです。

また、私たちの体内にあるプリン体のほとんどは私たちの体内で自己生成されたものです。
そのために、食事量でプリン体を増やさないようにプリン体の摂取量を見直す必要があるために、プリン体の量が記載されている商品が増えているのです。

プリン体の多い食品と少ない食品

プリン体が少ない食べ物としてあげられるのが煮干や鰹節、干し椎茸、白米、もやし、オクラ、魚肉ソーセージ、筋子、イクラといったものがあります。
それに対してプリン体がとても多いと言われるのが、豚と牛のレバー、大正海老、オキアミ、マイワシ、かつお、さんまの干物があります。
これらの食品を知っておくだけでも、日常生活で少しはプリン体の量を調整することができます。

また、プリン体の調整をするときには食べ方にも気をつけると効果的です。
早食いをすると、食べ過ぎてしまうだけでなく血糖値を急激に下げてしまうこととなり、尿酸値が上昇する原因になってしまいます。
ゆっくり噛めば尿酸値の急上昇を抑えられますし、食べる量を減らすこともできます。

また、プリン体を排出しやすい食品や食べ方をすることもオススメです。
プリン体は水に溶けやすいので、茹でたり煮たりして食べるのがオススメです。
そして、野菜、海藻類、きのこなどは尿酸の排出を助けるのでプリン体を体内に溜めることを避けることができるのです。