人気の理由
薬剤師は近年人気の高まっている仕事の1つです。
長引く不況や終身雇用制度の崩壊、不安定な労働環境から資格を持った上で働く資格であることが人気の理由にあります。
薬剤師は国家資格です。
資格を取得するためには、薬学系の学校への進学が必要です。
かつて薬剤師になるには4年生大学の薬学部を卒業すれば試験の受験資格を得ることができました。
しかし、平成18年4月の入学者からは6年制の課程を修了しなければならなくなっています。
そのため4年制の大学を卒業後に大学院に進学するか、6年制の大学に進学する必要があります。
薬学系の大学を卒業予定の年に薬剤師国家試験を受験します。
試験は年に1度行われ、受験科目は薬学に関する幅広い分野からの出題がされます。
合格率は受験者の70パーセントから90パーセントと比較的高いですが、万が一不合格になると次年度まで試験が受けられず内定していた就職先も断らなければならない状況になってしまうのでしっかりと準備をして試験に臨み確実に合格する必要があります。
合格すると、薬剤師としての勤務が始まりますが就職先は調剤薬局、ドラッグストア、病院、製薬会社と様々なところがあり職種も調剤業務から飲用の指導や新薬の研究と様々あります。
その中でも製薬会社や公務員として官公庁での仕事は給与も待遇も良いためにとても人気ですが競争率がとても高いです。
6年生になると同時に就職活動が始まりますが、資格を取得するのは卒業のタイミングであるために資格を取得していない状態で就職活動をするため資格以外にも自分をアピールできるものを持っておく必要があります。
薬剤師として求められる能力
薬剤師が医師と同じく6年間の学習が必要なのは、人の命を預かる重大な仕事であると言えます。
そのために、仕事に向き合う時には薬剤師として求められる能力についてしっかりと頭に入れてそれを意識して仕事に当たる必要があります。
まずは、処方箋の通りに正しく調剤したり、取り違えたりしないための注意力が必要です。
ただしい薬をただしい相手に渡さなければ命にかかわることもありますから一つ一つの作業をしっかりと自分で確認しながら進める能力が求められます。
また、調剤の仕事は忙しく毎日たくさんの患者さんに薬を調剤していきます。
そのため、集中して業務にあたり一つ一つの仕事にたいして精度を高くこなしていくことも求められます。
最後に、薬剤師というのは薬を取り扱う仕事ですから薬学への興味は持ち続ける必要があります。
技術の進化に伴い新しい薬がどんどん発表されます。
そのような新しいくす類の情報を身につけて患者さんに情報提供していくことが求められます。
薬剤師になるには大学生の間の勉強もハードですし研究も多くあるので、一般的なイメージの学校に行かなくても卒業できるようなことはありません。
命を預かる仕事ですから、学生時代と同じように継続して知識を身につけることが大切です。
また、一人一人の患者さんに自分の持っている知識をわかりやすく丁寧に解説する力も必要です。